聖書から「いつも感謝する人になるために」

「いつでも、すべてのことについて、私たちの主イエス・キリストの名によって、父である神に感謝しなさい。」エペソ人への手紙5章20節                                

 思い通りに行かない人生の中であっても、いつでも、すべてのことについて、毎日感謝にあふれて生活したいものです。

 イエス様はあるとき重い病にかかっていた10人を癒しました。そのうちひとりだけがイエス様のところに来て、ひれ伏して感謝をしました。その人は感謝を表すために時間をとってイエス様のところやって来ました。イエス様は彼に「あなたの信仰があなたを直したのです。」と言われました。他の9人は肉体的な癒しを経験しましたが、感謝を表しに来たこの人は霊的な癒しをも経験することになりました。感謝することは、その人自身のたましいに癒しをもたらします。また良い感情を生じさせ、感謝するその人だけでなく、周りの人々にも良い影響を与えます。私たちはそういう人を愛するようになります。

 毎日いろいろなことが起きています。私たちの歩みはいつも順風満帆とは行きません。辛いときを通り過ぎなければならないこともあります。もし私たちがひとつひとつの出来事にとらわれていたら、失望したり、悲しんだり、不平不満をぶつけたり、たいへん動揺することでしょう。たとえ辛い中を通っていても、いつも感謝することができたら、どんなにか祝福に満ちることでしょうか。どうしたらいつも感謝することができるのでしょうか。その秘訣は人生の問題に対して正しい視点を持つことです。その視点とは、第一に、未来に目を向けることです。そのゴールは天国です。そこではすべてのことが公平に測られ、測り知れない祝福が用意されています。第二に、私たちの弱さに働く神様の力です。私たちが人生において格闘するとき、神様は最も良く私たちの中に働かれるのです。最後に、無いものや失ったものに目を留めるのではなく、むしろ今あるものに目を留めることです。どんなに豊かに与えられているかを見抜く目を持つことです。いつでも感謝に溢れる生活をしたいものです。  (牧師 笠川徹三)