聖書から「まことの癒し」

「 主は私を緑の牧場に伏させ、いこいのみぎわに伴われます。」  詩篇23篇2節

羊飼いが羊たちを緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われるように、神様は私たちを休ませようとしています。イエス様のお言葉に「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。」(マタイ11:28)とあります。私たちは間違った恐れを持っています。私たちが神様と関わるともっと忙しくなり、もっとたくさんの重荷を負わされるに違いない。だから神様と関わらないほうがいいと考えがちです。しかし事実は違います。神様が聖書を通して繰り返し私たちに伝えているメッセージは「あなたがたを休ませてあげます。」というものです。

「休みを取りたいですか。」と聞かれたら、大多数の人々が「はい。休みたい。」と答えるに違いありません。多くの人々は疲れを覚えています。人間は3つの点で疲れます。それは、まず肉体な疲れ、次に感情的な疲れ、そして霊的な疲れです。肉体的な疲れは休暇を取り、ゆっくり休めばすぐに癒されます。しかし感情的な疲れ、霊的な疲れは単に休暇を取って癒されるものではありません。休暇を取り、リゾート地に出かけ、そこでのんびりとした時を過ごし、家に戻っても、まだ疲れが取れていない経験をします。本当の休みになっていないのです。

まことの癒しはあなたを造られた神様と関わることから始まります。神様はどのようにしてあなたにまことの休息を与えてくれるのでしょうか。その一つは神様があなたにあなた自身の尊さについて新しい理解をあたえてくれることです。神様の目にあなたは高価で尊い存在なのです。あなたが何かを成し遂げたゆえにあなたが尊いのではありません。あなたはあなたのままで尊いのです。神様はあなたが大好きで、あなたを愛しています。あなたはあなたにまことの価値を与えてくださる神様と関わる必要があります。そこにまことの休息と癒しがあります。(牧師 笠川徹三)