聖書から「幸いな人生への処方箋」

「このように労苦して、弱い者を助けなければならないこと、また、主イエスご自身が『受けるよりも与えるほうが幸いである』と言われたみことばを、覚えているべきだということを、私はあらゆることを通してあなたがたに示してきたのです。」使徒の働き20章35節

 聖書は「与えること」を教える書物です。聖書の中で最も多く使われている言葉は、与えることに関係している言葉です。すなわち、聖書は神様にささげること、隣人に分かち与えることについて教えているのです。なぜ聖書が与えることについて教えるのでしょうか。それは与えることに私たちの幸いがあるからです。上記の聖書箇所に「受けるよりも与えるほうが幸いである。」とイエス様の言葉が引用されています。イエス様も幸いの道は受けることにではなく、むしろ与えることにあると教えられました。

 では、なぜ与えることが幸いに結びつくのでしょうか。まずそれは私たちを神様の性質に似たものとするからです。聖書の有名な言葉に、「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。」(ヨハネの福音書3章16節)とあります。神様はお与えになる方です。その極みはひとり子イエス様です。私たちの救いのためにイエス様をこの世に遣わしてくださったことです。神様がお与えになる背後には愛があるのです。愛なしに与えることはできません。また与えることなしに愛することもできません。

 つぎに、それは報いをもたらすからです。イエス様の言葉に「与えなさい。そうすれば、あなたがたも与えられます。詰め込んだり、揺すって入れたり、盛り上げたりして、気前良く量って懐に入れてもらえます。あなたがたが量るその秤で、あなたがたも量り返してもらえるからです。」とあります。人は受けることによって誉れを得るのではありません。むしろ与えることによって誉れを得るのです。神様はあなたに与える人であれと勧めています。良いものをたくさん与えて、たくさんの祝福を得る人生を歩みたいものです。