聖書から「神様はあなたの歩みを導かれる」

「人は心に自分の道を思い巡らす。しかし、主が人の歩みを確かにされる。」箴言16章9節                          

 「人は心に自分の道を思い巡らす」と箴言にあります。しかし同時に「主が人の歩みを確かにされる」とも書いてあります。自分の計画と神様の導きとの関係はどうなっているのでしょうか。

 私たちはみな将来についていろいろな計画を立てます。「ライフプランニング」という言葉は保険業界でも使われています。人生設計を前もって考え、それに相応しい保証プランを備えておくことが勧められます。聖書は私たちが人生のために計画を立てることを勧めています。神様は私たちが無計画に生きることを願っていません。目標を定め、それに向って計画を立てることは大切なことです。私も若い頃、10年、20年、30年後こうありたいと将来の姿を描いたものです。しかし、振り返ってみると、計画した通り実現したことは多くはなく、むしろ思わなかった方向に導かれたことがしばしばでありました。

 私たちは自分の人生の計画を立てます。しかし私たちの人生を導かれるのは神様です。では神様はどのようにして導かれるのでしょうか。それは問題、困難、痛みを通してです。私はこうありたいと願って歩んでいたとき、もうその方向に進んで行けないような大きな障害物が私の前途にあったことがあります。そのとき、私は神様の導きを悟り、大きく方向転換をしました。その問題はだれの責任でもない、自分自身の過ちから起きたことでした。しかし神様はその問題を用いて私の人生の方向を変えてくださいました。その神様の導きを信じ、神様に委ねて選択して歩んだとき、神様は私が想像した以上の祝福を与えてくださったのです。

 あなたは今どんな問題、困難、痛みに直面しているでしょうか。その問題の大小に関わらず、背後に神様の導きがあります。あなたの歩みを確かにされる神様に信頼しましょう。(牧師 笠川徹三)