聖書から「愛し合う豊かな関係の中に生きる」

「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。」ヨハネの福音書15章12節

聖書は神様からの愛の手紙です。神様が聖書を通して私たちに伝えたいことは何でしょうか。それは私たちが愛し、愛される豊かな関係の中に生きることです。人生で何が一番大切でしょうか。それはお金を儲けることではありません。偉大な業績を上げ、地位や名誉を得ることでもありません。有名になり、多くの人々に知られることでもありません。アマゾンのジェフ・ペゾス氏は世界一の金持ちと言われています。もし彼が愛し合う豊かな関係を持っていないなら、たとえ莫大な財産を築き上げても幸福になることはできません。では一体どのように私たちは豊かな関係を持つことができるのでしょうか。

第一に、私たちが自己中心であることを認めることです。私たちは自然なあり方のままではいつも自分中心にものを考え、感じ、行動しているのです。愛するとは、他の人に焦点を合わせて生きることです。自分の本当の姿に気づき、他の人に焦点を合わせる新しい生き方へ大きな転換をするためには、私たちが神様の御前に立つことが必要です。私たちを創造された神様の御前に立つとき、自然に私たちは他の人たちとの関係を整えることができるのです。

第二に、神様の御子イエス様の模範に習うことです。イエス様の愛の姿に学ぶことです。有名な最後の晩餐のとき、弟子たちはだれひとり互いに汚れた足を洗い合うことをしませんでした。それはしもべの仕事とされていました。そのとき弟子たちは誰が一番偉いかを議論していたからです。3年半もイエス様と共にいながら、弟子たちはイエス様のお心を知りませんでした。このときイエス様は自らしもべの役を引き受け、弟子たちの足を洗ったのです。ご自分のことを顧みず、他の人のことを考えたからです。このイエス様に学ぶことです。そのとき私たちは豊かな関係を楽しむことができます。(牧師 笠川徹三)