苦難にあって『自己中心の生活に挫折して』

キリストを信じるまでの私の前半生は人の世の慣らいの通り、自己中心であり、生きていながら死んでいたようなものであった。苦難はできるだけ避けて、幸せに過ごしたいと努力してきた。しかし、そんなものがあるはずはなかった。行きつく先は挫折であった。

『聖書』に出会って、神を信じるようになった。以後、考え方が全く変わった。挫折があるから人生は面白いとさえ思えるようになった。聖書を見ればなるほどと頷ける。

『それだけでなく、苦難さえも喜んでいます』新約聖書 ローマ人への手紙5章3節

キリストを喜び過ごすうちに新しい考え方、見方に変えられた。不平ではなく感謝の心でいられるようになった。何事にも神のご配慮を感じ、たとえ苦境に置かれてもそのことをエネルギーにして神への祈りを強め、平安を勝ち取ることができた。さらにその先に希望の光を目にし、人生が明るくなった。

妻に先立たれて、教会の方々が心配するほどやせ衰えたが、今は神の一方的なご愛によって、神と隣人を愛する道へ移されている。神の恵みに感謝する。(80代 男性)