聖書から「見方を変える」

「怒りをおそくする者は英知を増し、気の短い者は愚かさを増す。」箴言14章29節
聖書は私たちに怒るのにおそくあるようにと勧めています。気が短くすぐに頭に血が上る人は自分を愚かな者としていると言うのです。しかし、困った状況に直面した時、また人間関係で問題になった時、その状況に対する見方や相手に対する見方を変えることによって、私たちは忍耐をもって対処する秘訣を学ぶことができるのです。結局私たちはみな自分のことばかり考えている自己中心の塊なのです。私の予定、私の願い、私の必要、私の目標といったようにです。私たちの見方が狭く限られていると、私たちは寛容さを失い、忍耐の緒を切らせてしまうのです。
私が夫婦関係のことや親子関係、また他の人との関係で、しばしば失敗してしまうのは、自分の見方ばかりが先行している時です。相手の立場になってその問題や状況を見ることができれば、もっと違った解決の仕方や忍耐を学ぶことができると思うのです。夫婦関係を良いものにしたいと願うなら、相手の立場で物事を見ることです。親子関係でも、子どもの立場に立つと全く違った考え方ができるのです。商売をする人は顧客の視点で仕事をしないと成功することができません。ある大手スーパーが経営の危機を迎えたときがありました。かつては顧客の視点で仕事をして成功していましたが、やがてその視点を失い危機を迎えてしまったのです。
さて、一番大切なことは、神様の視点で物事を見ることではないでしょうか。いろいろな問題の中で、神様はこの出来事をどう見ておられるのかといつも考えることが有益です。どんな時にも神様がすべてのことを支配しておられることを信じることです。そうすることで私たちは自分の見方を大きく広げることでき、どのような状況の中でも忍耐をもって生きていくことができるのです。見方を変えることが怒りを遅くすることになります。(牧師 笠川徹三)


