聖書から「キリストのからだである教会を建て上げる」

「あなたがたはキリストのからだであって、一人ひとりはその部分です。」コリント人への手紙第一12章27節

 教会はキリストのからだと呼ばれています。からだは各部分が結び合わされ一体となることができます。足はくるぶしによってすねに、すねはひざによってももに、ももは足の付け根の関節によってお尻に結び合わされています。そのように各部分が相応しく結び合わされてからだは一つとなることができるのです。同様に、教会もクリスチャンひとり一人が相応しく結び合わされて、キリストのからだとして建て上げられていくのです。

 キリストは今天におられます。地上においてキリストを代表しているのはキリストの教会です。旧約聖書において、神様は神の民のために神の臨在の場所として神の宮を与えられました。そして新約聖書において、神様は神の宮としてキリストの教会を造られたのです。聖書に「あなたがたは、自分が神の宮であり、神の御霊が自分のうちに住んでおられることを知らないのですか。」(Ⅰコリント3:16)また、「あなたがたは知らないのですか。あなたがたのからだは、あなたがたのうちにおられる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたはもはや自分自身のものではありません。」(Ⅰコリント6:19)とあります。 私たちがキリストのからだの一部分となり、一つに結び合わされるのは、キリストを救い主として信じることによってです。からだの各部分はみな同じ重要さをもっています。性別、人種の違いもありません。聖書はこう言います。「そこには、ギリシア人もユダヤ人もなく、割礼のある者もない者も、未開の人も、スキタイ人も、奴隷も自由人もありません。キリストがすべてであり、すべてのうちにおられるのです。」(コロサイ3:11)

 私たちはイエス・キリストを信じるとき、神の御霊によってキリストのからだである教会に結び合わされるのです。キリストのからだである教会は世にキリストを現わす働きが委ねられているのです。(牧師 笠川徹三)