聖書から「神様は問題を通して私たちを造り変える」

「それだけではなく、苦難さえも喜んでいます。それは、苦難が忍耐を生み出し、 忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと、私たちは知っているからです。」ローマ人への手紙5章3~4節     

人生は問題の連続です。問題は人生の一部だと言えます。人は生きている限り問題と直面しなければなりません。たとえクリスチャンであっても同じです。また人生にはいろいろな時期があります。山の頂上に立ったような絶頂の時期もあります。一方で、谷底に落とされたような絶望を経験する時期もあります。しかし、私たちがいつも覚えておくべきことは、問題は私たちの教育係であると言えることです。たとえば、人は忍耐を求められる状況に置かれて、はじめて忍耐を学ぶことになります。

さて、問題に直面しているとき、私たちはどうすればよいのでしょうか。その問題の中で、いくつかのことを心に留めておくことが大切です。第一に、神様は私たちが歩んでいるすべての道を見ておられることです。試練の中で、私たちは叫びます。「神様。あなたは知らないのですか?私がこの問題を抱えて苦しんでいることを!」と。しかし神様はあなたが通り過ぎているところをすべて見ておられ、ご存知なのです。

第二に、あなたの問題が何であれ、神様はそれらをあなたの人生の中で用いてくださることです。たとえ自分が仕出かした過ちであったとしても、神様はそれを用いて、良いことを成し遂げてくださるのです。第三に、神様はあなたの状況を変えることができるお方だということです。神様はどんなことでもできるのです。人間的に判断して、決して変えることができない状況であっても、神様は変えることができるのです。第四に、神様はあなたの問題よりも、あなた自身に関心があることです。まずあなたを変えることに大きな関心があります。だから、私たちはこのように祈るべきです。「神様。私を変えてください。あなたはどのように私を造り変えてくださるのですか?」と。(牧師 笠川徹三)