聖書から「キリストの教会とは何か」

「あなたがた自身も生ける石として霊の家に築き上げられ、神に喜ばれる霊のいけにえをイエス・キリストを通して献げる、聖なる祭司となります。」ペテロの手紙第一 2章5節

 キリストの教会について上記の聖書は2つのことを教えています。第一に、それはクリスチャンひとりひとりによって築き上げられている霊的な建物であることです。その礎石はもちろんイエス・キリスト様です。イエス様こそ不動の礎です。イエス様は決して揺るぐことがありません。私たちの罪のために十字架で死なれ、3日目によみがえられたまことの救い主だからです。このイエス様を救い主として受け入れ、信じる人々によって、教会は築き上げられています。神様のご計画は信じた人々がイエス様を礎として、その上に互いに結び合わされ、霊の建物を築き上げることです。教会は信じた人々の共同体です。聖書はそれを神の家族とも呼んでいます。クリスチャンが互いにイエス様を礎として築き上げられ、結び合わされなくては、神様のご計画に従い、神様の栄光の働きを進めることはできません。個人主義的な考えが強い現代社会にあって、互いに結び合わされる共同体意識をバランスよく保つことが大切です。

 第二に、聖なる祭司としての務めです。祭司とは神様の近くに仕える人です。旧約時代には、動物のいけにえを神殿の祭壇でささげました。今日クリスチャンは神様に喜ばれる霊のいけにえをささげなさいと勧められています。それはまず、私たち自身の生活全体を神様のものとしてささげることです。日曜日の礼拝に始まり、週日、家庭、学校、職場においても礼拝生活を貫くことです。どこででも神様の御前に生き続けることです。次に、賛美のいけにえをささげることです。私たちの口がいつも賛美に満ち溢れることです。キリスト教は賛美を歌う共同体です。さらに、それは良い行いのいけにえです。自分に与えられた賜物を用いて他の人の必要を助ける奉仕です。最後に、イエス様の福音を人々に伝え、イエス様のもとに人々をお連れすることです。(牧師 笠川徹三)